クラウドPBXを「電話番号そのまま」できる?利用可能条件や移行方法を解説

企業にとっての財産である代表電話の番号を変更せずに、クラウドPBXへ切替は可能なのでしょうか。可能な場合と不可能な場合があることとその理由、また継続利用の場合の手続き方法も紹介しております!ぜひご覧ください。

そもそもクラウドPBXとは?

クラウドPBXというのは、会社の電話システムをインターネットを通じて使う新しい仕組みです。

従来のオンプレミス型のPBXだと、会社内に大きな機器を置き電話回線を敷設、利用場所は「オフィスのみ」と制限されてしまうことが多かったです。オンプレミス型と比較して、クラウド型の場合、インターネット回線を利用して場所を選ばずに利用できるという利点があります。外出先、在宅でも手軽に利用できることはとても便利であり、近年はクラウドPBXが主流となってきました。

また、電話番号はそのまま利用できることもあります。(そのまま利用できず、番号を変更しなくてはならない場合もあります。)どんな番号、どんな条件下であればそのまま利用できるのか、確認してみましょう。

クラウドPBXの「番号そのまま」の仕組みとは?

「番号そのまま」利用とは、今利用している電話番号をそのまま新しいPBXでも利用できるようにすることです。携帯電話のキャリア変更の際に、「番号そのまま」という文字をよく目にします。

企業にとって、広く公開している代表電話番号は財産であります。その電話番号に問合せが入ってくることが多いからです。ですので、安易に代表電話の番号を変更することは、理由がない限りどの経営者もやりたくないでしょう。
そこで、クラウドPBXに代表電話を番号はそのままで移行できるのか、という疑問について考えていきましょう。

クラウドPBXで利用可能な3つの電話番号

まずは、ビジネスフォンからの移行ではなく、クラウドPBXにおいて利用可能な3つの電話番号についてご紹介します。

市外局番 「0AB~J」

「03~」(東京の一部)、「058~」(岐阜の一部)といった市外局番が利用できます。市外局番は050や0800と比較して、認知度が高いため、電話を受ける側に安心感を与えます。ベンダーによっては、利用できない市外局番もあるため、事前に確認しましょう。

IP電話 「050」

次に050番号です。インターネットを利用するIP電話で利用される番号です。比較的通話料金が安く使えることがメリットです。

フリーダイヤル 「0120、0800」

フリーダイヤルはNTTコミュニケーションズが提供している、架電側に通話料の負担がかからない番号です。電話を受ける側に費用負担がかかります。toC向け商品を取り扱っている企業の「お客様相談窓口」や「お問合せ窓口」で利用されていることが多いです。

クラウドPBXで「番号そのまま」で使うための2つの方法とは?

ゲートウェイを設置する

1つ目の方法にゲートウェイの設置です。ゲートウェイの設置により、アナログ回線を残して、クラウドPBXを利用できます。しかし、オフィスに機材の設置が必要であることや、高額であるというデメリットがあります。

番号ポータビリティを利用する

2つ目の方法は番号ポータビリティです。Aのキャリアで取得した番号を、Bのキャリアに変更して、電話番号情報は変わらずそのまま利用できることです。
ただ、キャリアや取得している番号によっては、キャリアの変更ができない可能性がありますので、番号ごとに確認が必要です。

クラウドPBXで「番号そのまま」利用が可能か確認する方法

クラウドPBX事業者が番号ポータビリティ(LP)に対応しているか

番号そのままでキャリアのみ変更する「番号ポータビリティ」はできる場合と、できない場合があります。PBXベンダーが提携している回線リセラーによって変わってくる可能性があるので、やはり番号ごとに事前に確認する必要があります。

NTTの固定回線で発番した電話番号であるか

固定電話で、番号ポータビリティできる番号は、元々NTT東日本か西日本で発行された電話番号のみです。

「番号そのまま」でクラウドPBXに移行するフロー

少し手順は多いですが、1つずつ実施していきましょう。

  • まずは、クラウドPBXベンダーに番号ポータビリティしたい旨を連絡する
  • クラウドPBXベンダーが申請書を作成するため、内容に相違がないか確認する
  • クラウドPBXベンダーがキャリアに手続き申請をする
  • キャリアが変更作業を実施
  • クラウドPBXに番号を設定
  • 利用開始

キャリアの作業時に、一時的に利用ができない可能性があります。その時間帯に電話がかかってきても対応ができるように事前に用意しましょう。

「番号そのまま」でクラウドPBXを使うならコラボス

企業の財産ともいえる電話番号を、できるだけ変更せずにクラウドPBXへの乗せ換えを支援しています。実績も多数ございますので、ぜひご相談ください。
コラボスが提供しているクラウドPBXはコールセンターに必要な下記の機能は十分に備わっています。
受発信/ACD/IVR/コールフロー設定/全通話自動録音/シートマップ/音声テキスト化 等

また、オンプレミス型PBXからクラウドPBXへの乗せ換えの実績もあるため、番号の継続利用も含め、ご提案させていただきます。ぜひご相談ください。

まとめ

クラウドPBXは、インターネット経由で利用できる電話システムで、オフィスに依存せず、外出先や在宅でも使用可能です。従来のオンプレミス型と比べて柔軟で便利です。電話番号をそのまま使う「番号そのまま」機能があり、移行時に番号変更の手間を省けます。方法には、ゲートウェイ設置や番号ポータビリティがありますが、事前にクラウドPBX事業者やキャリアに確認が必要です。

この記事の執筆者

コラボスブログ編集部

株式会社コラボスは、2001年に設立。現在、東京・大阪にオフィスを構えており、
960拠点以上のお客様へクラウドサービスを使ったCTIシステムを提供。
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