停電時でもPBXは使える?対策法とおすすめPBXのご紹介
災害時などに停電が起こったとき、ビジネスフォンやPBXが使えなくなると企業にとって大きな損失となります。
それでは、PBXを利用している際に停電が発生した場合、どうするべきなのでしょうか。
この記事では、停電時にPBXが使えるのかどうか、利用するための方法から停電時の対策法、おすすめのPBXまで、わかりやすく概要を解説します。
停電時にPBXは使える?
突然停電が起こったとき、PBXを利用するできるのでしょうか。
社内の内線やコールセンターなどに導入され、企業にとってなくてはならないPBXですが、停電が起こって使えなくなると業務に多大な支障が出てしまいます。
停電時にPBXを使えるのかどうか、オンプレミス型PBXとクラウド型PBXについてそれぞれ解説します。
オンプレミス型PBXの場合
オンプレミス型PBXの場合は、停電によりインターネット回線が使えなくなっても内線・外線ともに利用可能です。
オンプレミス型PBXはインターネット回線ではなく電話回線を利用して通話を行います。
停電が起こったときには電力の供給は停止しますが、電話回線は供給され続けます。
そのため、主装置に内蔵バッテリーがあればオンプレミス型PBXは稼働させることができ、停電時の内線・外線の利用が可能です。
クラウド型PBXの場合
クラウド型PBXはオンプレミス型PBXとは異なり、インターネット回線がなければ利用できません。
停電時にはインターネット回線は停止するため、基本的にはクラウド型PBXを利用することはできないということになります。
しかし、クラウド型PBXの特徴として、容易に拠点を分散できるという点があります。
そのため、万が一停電により拠点が機能しなくなった場合でも、ほかの拠点で運営を続けることが可能となっています。
停電時でもコールセンターを運営する方法
停電時にもPBXを使い、電話が通じるようにするのはどのような場合があるでしょうか。
「メタル回線を使っている」「光ファイバー網を使っている」「IP電話を使っている」「クラウド型PBXを使っている」といういずれかの条件であれば利用できる場合があります。
ここからは、停電でも電話が使えるようにする方法について詳しく解説します。
メタル回線を使っている場合
メタル回線を使っている場合は、内蔵バッテリーを実装させておくことで数時間は稼働させることができます。
メタル回線とはアナログ回線のことで、この回線を使っているPBXの場合は停電時にも電話回線から電力が供給されます。
PBXには停電時にも10分程度利用できるバッテリーが内蔵されている場合が多く、オプションで数時間稼働できるバッテリーを実装することもできます。
そのため、停電してから数分から数時間は電話を利用することが可能です。
光ファイバー網を使っている場合
光ファイバー網を用いたデジタル回線を使っている場合、直流端子のあるPBXからDSUに電気を供給できれば内線・外線ともに利用可能です。
DSUとは外線の入り口にある機器のことで、このDSUが停止していると外線に通信内容を送ることができなくなります。
内線はPBX自体が稼働していれは使うことが可能です。注意点としては、PBXからDSUに給電することによってバッテリーの電力消費量が多くなることです。
IP電話を使っている場合
IP電話を使ったPBXは、VoIPゲートウェイと光回線終端装置(ONU)を介して外線と内線を接続しています。
これらの機器は停電になると停止してしまうため、対策を取らなければ外線を使うことができません。
そこで、別の方法で電力を供給します。UPSと呼ばれる無停電電源装置を設置してVoIPゲートウェイとONUに電力を供給することで、外線を使うことが可能になります。
UPSは長く持ちこたえられるものではないため、電力を供給している間に停電から復旧しなければなりません。
クラウド型PBXを使っている場合
クラウド型PBXを導入している場合には、インターネットが使えてクラウド上にあるベンダーのPBXが正常に稼働してさえいれば、会社のオフィス内が停電していても電話を利用することができます。
クラウド上のPBXが停電による被害を受けたときは使用できなくなりますが、大災害が起きない限りはそのようなことはまず起こりません。
電話機としてスマートフォンを利用している場合には、スマホの充電が残っている間は外線を使うことが可能です。
停電が予定されている場合の対処法
停電が予定されている場合には、「各機器の電源を切っておく」「電気復旧後は末端装置から電源を入れる」という2つの点が重要なポイントです。
停電が起こり得るときにはしっかりと対策を行い、機器が壊れることがないようにしましょう。
ここからは停電が予定されている場合の対処法について詳しく解説します。
各機器の電源を切っておく
停電が起こって急に電源が切れてしまうと、機械が壊れてしまう可能性があります。
停電で電力が供給されなくなっても、内臓バッテリーが稼働するため、バッテリーが消耗して寿命が短くなる原因となります。
そのような事態を避けるため、あらかじめ電源を切るという対応を取りましょう。
また、PBXは手順通りに電源を切らないと起動したときに正常に作動しない可能性があります。
機種によって「シャットダウンボタンを押してから電源を切る」「メイン筐体の電源を切った後にサブ筐体の電源を切る」「筐体内の電源パッケージを先にシャットダウンしておき、その後装置全体の電源を落とす」など電源の落とし方は異なります。
電気復旧後は末端装置から電源を入れる
電源復旧後は末端装置から順番に電源を入れる必要があります。立ち上げる順番を間違えると故障の原因になり得るため、必ず順番通りに復旧を行いましょう。
機器により異なりますが、基本は「終端装置」「ルータ」「PBX」「無線ルータ」「PoEハブなどの機器」「パソコン」という順番で電源を入れていきます。
電源を復旧させた後には、正常に動作しない場合もあります。PBXが稼働しない場合にはベンダーに問い合わせを、修理してもらう必要があります。
拠点の分散が可能!クラウド型PBX「@nyplace」のご紹介
急な災害による停電時にも、拠点の分散や移動が容易なクラウド型PBXを導入すれば電話での対応が可能となります。
オフィスの停電時に外部と連絡を取ることができれば、業務に支障をきたす心配がありません。
ここからはコラボスが提供するクラウド型PBXをご紹介していきます。PBX導入をご検討中の方はぜひ、ご参考にしてください。
@nyplace
コラボスが提供させていただく「@nyplace」のPBX機能は、世界・国内コンタクトセンター市場のシェアNO.1を誇るAVAYA社の交換機を採用しており、信頼性の高いPBX機能を安心してご利用いただけます。
@nyplaceはコールセンター運用に欠かせない着信振り分け機能、統計管理機能などが全てセットとなっています。
また、CRMとの連携や着信時のポップアップ機能のカスタマイズもおまかせください。
クラウドサービスをご利用いただくことでコールセンターの規模の変更、拠点の増減や統合が簡単に行えます。
COLLABOS PHONE
「COLLABOS PHONE」は「@nyplace」と同等の基本機能を搭載しており、本格的なコールセンターシステムを低コストで導入可能です。
設定や管理はCOLLABOS PHONEの画面のみで完結し、ユーザー点検作業は不要です。そのため、面倒な作業を軽減することが可能です。
また、発信時の通話料金に関して、一般的なCTIサービスでは3分単位の料金設定となっている場合が多くありますが、COLLABOS PHONEでは1秒単位の料金プランを用意しています。お客様の通話明細からシミュレーションを行うことで、通話料金削減プランのご提案が可能です。
この記事の執筆者
コラボスブログ編集部
株式会社コラボスは、2001年に設立。現在、東京・大阪にオフィスを構えており、
960拠点以上のお客様へクラウドサービスを使ったCTIシステムを提供。
本ブログ記事サイトでは、様々なニーズを抱えたお客様のお役に立てるような情報を日々発信。
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