無料でできる!音声認識の文字起こし機能の活用方法

会議やコールセンターの通話内容を保存するために録音することは多いですが、再確認をするためにはやはり文字起こしが必要です。また、後処理として会話の内容を書き起こすコールセンターも多いでしょう。

手動で文字起こしをするのは手間と時間がかかりますので、音声認識の文字起こしツールを導入する企業が増えてきています。

今回は、音声認識の文字起こし無料アプリのご紹介とコールセンターによる音声認識文字起こしツールの選定ポイントをまとめさせていただきます!

無料で使える!おすすめのフリー音声認識文字起こしツール/アプリ3選!

音声認識の文字起こしは、無料で使えるものもいくつかあります。

ただしPCのOSやスマホによって使えるものも違うので、これを使えば問題なし、というフリーの文字起こしツール・アプリはありません。

なので各OSで使えるフリーの文字起こしツールでおすすめのものを、一つずつ紹介します。

スマホアプリならGoogle Document

スマホアプリなら検索エンジンを始めとしたウェブサービスを提供しているGoogleの、Google Documentがおすすめです。

フリーとしては比較的高性能で、回数の制限もなく、企業の信頼性もトップクラスに高いです。

使い方

Google Documentのアプリをインストール。

グーグルドキュメントを開き、+ボタンで新規ファイルを作成し、文字入力を画面を開き、右下にあるマイクのアイコンをタップ。

すると音声入力に切り替わるので、喋ったり音声ファイルを再生すると、自動で文字起こしが始まります。

 メリット・デメリット

  • 回数や時間が無制限。
  • 誰でも利用しやすい。
  • 識字率は高め。
  • クリアな音声でないと誤認識も多い。
  • 音声入力が勝手に止まる事がある。

利用するハードルが低く、何度でも利用でき、誤字も少ないのが大きなメリットです。

反面音質が悪かったり、口ごもった喋り方だと途端に誤字や脱字が増えます。

また時間は無制限ですが、音声入力が勝手に止まることがあるのも難点です。

windowsPCの標準搭載音声認識ツール

WindowsのPCには専用の文字起こしソフトがあるわけではありませんが、音声認識での簡単操作機能があります。

これを使うことで、擬似的に文字起こしツールとして使うことが可能です。

 使い方

OSによって差が出てきますが、コントロールパネルから「コンピューターの簡単操作」を開き、「音声認識の開始」をクリックします。

テキストを書き込むためにメモ帳などを開き、マイクに向かって喋ったり、音声ファイルを再生すれば、文字起こしが始まります。

 メリット・デメリット

  • 作業用のWindowsPCでそのまま使える。
  • PC操作から文字入力まで声で可能。
  • 音声認識が非常に弱い。
  • 誤字なども多い。

パソコンの操作をマウスではなく声で行うためのものなので、文字起こし以外の操作も流れるように行えるのはメリットでしょう。

ただし、本来文字起こしの用途で作られているものではないので、音声を正確に認識する力や文章の正確性に難があります。

誤字だらけで意味が通じない文章になることも少なくはありません。

MacPCの標準搭載音声認識ツール

MacのPCにも、音声認識ツールはデフォルトで搭載されています。

音声入力の初期設定にやや手間がかかりますが、これもMacOSなら最初から無料で利用可能です。

 使い方

アップルメニューから「システム環境設定」「キーボード」とクリック。

音声入力のタブに切り替え、音声入力をオンにチェックしショートカットキーを確認。

メモアプリを開き、定められたショートカットキーを必要な回数押すと、音声入力が可能になります。

 メリット・デメリット

  • 標準搭載機能なので手軽。
  • 認識力も悪くない。
  • 開始方法を把握するまで少し手間。
  • やはり入力が途中で止まってしまうことがある。

Macの標準搭載機能なので、インストール等の手間はかからず、デフォルトの割に認識力も悪くありません。

ただし音声入力の起動方法やその確認が少々手間です。

またやはり長文だと途中で止まってしまうこともある点には注意しましょう。

無料の音声認識/文字起こしツールのデメリット

無料で使える文字起こしツールはたしかにありますが、何故か途中で止まってしまうことがあったり、音声の認識能力が弱かったりといった課題があります。

企業の業務で使うには認識力や識字率の低さが気になりますし、専門的な用語や商品名は誤字も非常に多くなるでしょう。

無料のツールにはやはりそういった精度に限界があるので、有料のものを考えるべきです。

認識率95%!進化する音声認識の文字起こし機能

今の自動認識文字起こしツールは、やはり認識力の高さが求められます。

簡単に認識できるようなハキハキした喋り方をする人は多くないので、しっかり技術の使われている高性能の文字起こしツールにはAIが搭載されていることが増えています。

それによってリアルタイムでの会話でも、こもった音声やケバ取りも自動で判別して正しい文章としてテキストに起こしてくれるくらい認識率が高まっていますし、一般的な単語ではない専門用語や商品名もしっかり学習してくれるので、より正確な文章に起こしてくれます。

音声認識の文字起こしの活用シーン

正確でリアルタイムに行われる音声認識の文字起こしは、様々な場面で活用することができます。

会議の場やコールセンター業務もありますが、その場で即時文字起こしができるなら、外国人とのコミュニケーション中にも活用可能です。

(Web)会議の議事録

会議の議事録はわかりやすく役立つ場面でしょう。

会議の結果を共有するためには議事録は必要不可欠ですが、正確に議事録を作ることは難しいものです。

そこで音声認識の文字起こしを使えば正確な議事録を比較的簡単に作れて、会議に集中できます。

文字起こしをしやすいWeb会議が増えているのも追い風です。

外国人とのコミュニケーション

日本語以外の言語に慣れていないと、やはり相手が何を言っているかわからないという言葉の壁がコミュニケーションを妨げます。

しかしリアルタイムで英語を文字起こしし、自動翻訳機能のある文字起こしツールであれば、何を言っているかを耳ではなく目で理解できます。

ネイティブに話す場合と比べると流石にテンポは悪くなりますが、それでも外国人ともコミュニケーションが可能になるのは大きいでしょう。

コールセンターの効率化

コールセンターにおいて、通話内容の自動文字起こしシステムの導入は多大なメリットを生みます。

顧客の声を内容ごとに検索しやすくなりますし、テキストにすることでどのような問い合わせが多いかをデータとして分析可能です。

対応の好例をリストアップし、応対の指導に利用することも可能です。

問い合わせをしてきた顧客がどのような問い合わせを過去にしてきたか、通話内容が視覚化できるので、業務も効率化されます。

専門的な音声認識ツールの文字起こし機能を利用するメリット

有料の音声認識ツールは、特定の業務に向けた機能を備えている専門的なものも多く、コールセンターで利用するならコールセンター向けのツールを使うことで、メリットも大きくなります。

音声認識ツールは汎用性ではなく、専門性も重視するべきポイントと言えるでしょう。

業務効率を向上させられる

通話内容を音声ではなく文章としても保存されることで、複数の内容を一括で短時間に把握することができるようになります。

これにより顧客の課題とソリューションを繋げる応対も確立しやすくなりますし、FAQの作成追加など、オペレーターの手を煩わせない形での効率化も可能です。

マーケティングにも活用できる

コールセンターへの問い合わせを文章データとして蓄積・分類し、それを分析することで、マーケティングに活用できる情報を入手できるのも、文字起こしのメリットです。

コールセンターは現代のマーケティングで必須のVOCが企業の中で最も集まる部門なので、文字起こしを導入し利用することで、マーケティング上のコールセンターの重要性も向上します。

コンプライアンス管理/オペレーション力の向上

通話内容を一括で把握しやすくなるので、応対中にコンプライアンスに違反した発言がないかどうかのチェックも容易になります。

また、一人ひとりの応対内容を余すところなく把握しやすくなるので、オペレーター各員の改善点や問題点も浮かび上がりやすく、それを指導することでオペレーション力も向上させることができるでしょう。

音声認識/文字起こしツールの比較のポイント

では実際に自動音声認識や文字起こしツールを比較する際に重要となるポイントですが、これは3つあります。

どれだけ正確な文章になるかという認識率、システム構築環境はクラウド型かオンプレミス型か、そして業務に必要な機能が搭載されているかどうかです。

他にも比較ポイントとなりうるものはありますが、この3点は欠かさずチェックしましょう。

認識率

文字起こしツールでいちばん重要なポイントが認識率です。

どんな機能があろうと、どんな構築環境であろうと、認識率が低くまともな文章にならなければ意味がありません。

会話内容を正しく認識し文章として出力してくれるように、学習能力のあるAIが搭載されいて、認識率の高いツールを選びましょう。

クラウド型かオンプレミス型か

文字起こしツールにもネットを介して利用するクラウド型と、自社内で完結するオンプレミス型があります。

簡単に説明するとクラウド型はカスタマイズ性が低く導入が手軽、オンプレミスは導入に手間がかかるもののカスタマイズ性が高いのが特徴です。

手軽さとカスタマイズの自由度、どちらが重要かを加味して選びましょう。

必要な機能は搭載されているか

文字起こし以外に必要な機能が搭載されているかどうかも、選択のポイントです。

これは専門性が高いかどうかに左右されるでしょう。

例えば議事録を取る時にコールセンターサービス用のツールを導入しても不要な機能ばかりということになりますし、逆もまた同じです。

自社や部門の業務に対して専門性の高いツールを導入することが、活用のポイントです。

コールセンターの音声認識/文字起こしなら

コールセンターサービスで活用する文字起こしツールをお探しなら、AmiVoice Communication Suite provided by コラボスをご活用ください。

AIによる通話のリアルタイムテキスト化により、応対履歴の入力や関連資料の検索と言った時間を短縮し、通話品質の自動評価を行うことでオペレーターの育成にも効果があります。

コールセンターの文字起こしツールで、オペレーターのみならずSVも含めたコールセンターの効率化を考えるなら、ぜひ弊社までお問い合わせください。

この記事の執筆者

    コラボスブログ編集部

    株式会社コラボスは、2001年に設立。現在、東京・大阪にオフィスを構えており、
    960拠点以上のお客様へクラウドサービスを使ったCTIシステムを提供。
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