ビジネスフォン(PBX)リースの相場は?メリット・デメリットもまとめて解説

コールセンター業務において、ビジネスフォンやPBXは必ず必要な設備ですが、その導入方法にはリースと購入、2つの選択肢があります。
今回は、コールセンターのビジネスフォンやPBXはリースと購入どちらを選ぶべきかを、それぞれの相場やメリット・デメリットと併せて解説していきます。
PBXやビジネスフォンをリースで揃えるメリット
PBXやビジネスフォンなど業務用電話機はリースで揃えることが可能です。
個人用ではあまり馴染みのないリースですが、業務用設備では広く見られる契約形態です。リースならではのメリットはとても多く、特に費用面で見るとメリットとなる点が多いことからリースで電話機を調達する企業は少なくありません。
まずは、リースで揃えるメリットから見ていきましょう。
最新のビジネスフォンを使うことができる
リースなら常に最新のビジネスフォンを使うことができます。
電話機を購入すると買い替えるまで同じものを使い続ける必要があります。
リースの場合は契約ごとに貸し出される電話機が更新されるため、常に最新の機種を同じ料金で利用できます。
電話機更新のたびに高額な購入コストを負担することなく最新のビジネスフォンを使い続けられるのは、ランニングコストを一定にしたい企業にとって大きなメリットといえるでしょう。
現場としても古い電話機を使い続ける必要がなく、最新端末の優れた性能による業務効率改善の効果が期待できます。
初期費用が安い
電話機を必要数購入するにはまとまった金額が必要になりますが、リースならば初期費用を抑えて最新機器を用意できます。
ビジネスフォンは機能にもよりますが決して安いものではありません。
コールセンターの運営に必要な台数を一括で購入するとなると高額な費用が発生するため、中小企業では大きな負担になるでしょう。
リースならば台数分の基本費用のみで調達できるため、購入するのに比べて初期費用は圧倒的に安価です。
利用料金が一定
コストが一定金額になるのは安定した経営を目指す企業にとって大きなメリットです。
リースなら突発的な負担が発生するリスクがなく、利用料金が一定なので予算計画に基づいて運用可能です。
単純なコスト計算では購入したほうが安くなるケースもありますが、重要なのは一定の料金で見通しが立つことです。
安価で購入できても修理費用など突然の費用負担を求められることがあると、予算計画に大きな影響が出かねません。
コスト計算が容易で計画的に運用できる点は、一定料金で済むリースならではのメリットです。
再リース契約でさらにコストを削減可能
リース契約には契約終了時に再度契約を更新する再リース契約が選択できます。
契約終了時は返却または再リース契約が選択できますが、多くのリース会社では再リース契約を選ぶと料金が安くなるため、コストの削減が実現可能です。
PBXやビジネスフォンをリースするデメリット
主に費用面でのメリットが多いPBXやビジネスフォンのリースですが、デメリットがあることを忘れてはいけません。
デメリットをきちんと理解していれば不利益は生じませんが、理解せずに契約してしまうとトラブルの種になります。
リース契約の前に正しくデメリットを理解しておきましょう。
途中で解約ができない
ビジネスフォンをリースすると基本的に途中で解約することはできません。
どうしても解約したい場合は、高額の違約金を負担する必要があります。
このように、無理に解約すると高額なコストが発生するため、契約期間ビジネスフォンを使い続けるかよく考えてから契約を結ぶ必要があります。
また、解約に関する扱いは業者によって異なります。
契約内容の変更には柔軟に対処してくれる業者も存在するため、契約前に解約に関する取り扱いを必ず確認しておきましょう。
利用期間が終われば機器を返却しなければならない
リース契約で導入したビジネスフォンは利用期間が終了すれば返却しなくてはいけません。
リース契約では契約期間単位で貸し出される電話機が決められています。
再リース契約を結ばず期間満了を持って契約終了するなら使い慣れた電話機であってもそのまま使い続けることはできず返却する義務があるのです。
リース会社によっては契約終了時に機器を買い取ることも可能ですが、その対応は会社によって異なります。
リース契約を締結する場合は、機器の切り替えが発生することで業務効率に影響がある可能性も考えてく必要があるのです。
支払総額は本体購入額を上回ることも
リース契約で支払う総額が本体購入額を上回ることもあります。
ただし、購入するよりも高額のコストを負担するからといって、必ずしもリースが不利だとは限りません。
多少割高ではあっても一定コストで使えるのは大きなメリットですし、修理負担などを考えると本体購入のが高く付くケースもよくあります。
具体的なコストパフォーマンスについて正確に比較するのは難しいですが、単純な支払総額は本体購入価格を上回ること可能性があることをご留意ください。
クーリングオフが適用されない
一定期間であれば契約をキャンセルできるクーリングオフ制度は、ビジネスフォンのリースには適用されません。
クーリングオフは主に訪問販売を想定した消費者救済のための制度です。
ビジネス契約でも適用範囲に含まれるケースはありますが、リース契約は適用外なので契約後に一方的にキャンセルを申し出ることは不可能です。
クーリングオフ前提でのお試し契約はできないことを予め覚えておきましょう。
維持費は別で料金がかかる可能性がある
一定料金で使えるのがリース契約のメリットですが、基本料金とは別に維持費がかかる可能性があります。
リース契約の料金体系はリース会社によって異なります。
基本料金に使用料やメンテナンス費用などすべてが含まれていることもありますが、基本料金とは別に故障の際の修理費用やメンテナンス費用が発生したり、サポートを依頼するたびに料金が発生する契約もあります。
契約前に料金負担をよく確認しておかなければ、思わぬコストが発生する可能性があるので注意しましょう。
PBXやビジネスフォンをリースする場合の費用相場
PBXやビジネスフォンをリースするに当たって気になるのが費用の問題です。
PBXやビジネスフォンをリースする場合の料金は設備費用と設置コスト、メンテナンスコストの総額で決まります。
おおよその相場としては基本機能のみのシンプルな電話機で1台あたり月額6,000円~15,000円が目安です。導入台数が多いほど1台あたりのコストは下がり契約期間によっても料金は変動するため事前に見積を請求して内訳を詳しく確認しましょう。
購入とリースはどちらがお得?
導入するビジネスフォンの性能や台数、運用方法によって価格は異なります。
結論から申し上げると単純な負担金額で比較するなら購入したほうが、お得になります。
ビジネスフォンのリースは電話機の費用にメンテナンス費用などの維持コストが加わりさらにリース会社の利益分も上乗せされたものが料金として設定されます。
そのため支払う費用の合計は購入した場合よりもリースのほうが高額になります。
契約期間によってはクラウド型PBXが最適な場合も
ただし、契約期間によってはクラウド型PBXのほうがコストを抑えられる可能性があります。
大型設備が不要なクラウド型PBXは導入コストが安いこともあって、従来のリース契約よりも費用が安く抑えられます。
総合的なコストパフォーマンスでは購入するよりも価格が安いこともあるのでコスト削減を優先するならクラウド型PBXの導入は魅力的な選択肢です。
関連記事:PBXの価格・総費用はいくら?クラウド型PBXからビジネスフォンまで徹底比較
クラウド型PBXを購入するメリット
ビジネス用電話機器調達の新たな選択肢として注目を集めているのが「クラウド型PBX」です。
クラウドを利用してPBXサービスを提供するクラウド型PBXは高品質なサービスを低料金で利用できる魅力的なサービスです。
コスト面のメリットが大きいことはもちろん、運用面でもいろいろなメリットがあることからクラウド型PBXに契約を切り替える企業が増えています。
クラウド型PBXを購入するメリットを正しく理解し機器調達の参考にしてください。
リースのように利用料金が一定
クラウド型PBXはリースのように利用料金が一定なので予算計画が立て易く、安定した運用に向いています。
クラウド型PBXでは従来社内に設置されていた交換器などの大型設備がすべてクラウド上に置き換えられています。
設備のメンテナンスコストはかからず、必要なのは電話機の購入費用と毎月定額の利用料金のみです。
月額の一定料金で豊富な機能とサービスを業務に利用できるため、高額な修理費用や機器の買い替えなど突発的な費用負担の不安がありません。
工事費用がかからず、初期費用が安い
PBXをクラウド経由で提供するクラウド型PBXなら、大型設備を社内に設置する必要がありません。
そのため設置工事の費用がかからないので初期費用はオンプレミス型に比べて9割以上削減されます。
大型のPBXを社内に設置するオンプレミス型のシステムでは、初期費用に加え工事に向けての準備や工期などさまざまな課題がありましたが、クラウド型PBXなら電話機とインターネット回線さえ準備すれば、最低限のセッティングだけで本格的なPBXを運用開始できます。
契約終了時も撤去工事費用を負担する必要はありません。
拠点の増設・席の増減も容易
クラウド型PBXなら拠点や席数の増減が容易に行えます。
従来型のオンプレミス型PBXを利用する場合、設備1台あたりで処理できる席数に上限があるため処理能力を超えて席数を増やすには高額な費用が発生しました。
ひとつの拠点にはひとつのPBXが必要なため、複数拠点を設置するのが難しいというのも課題でしたが、クラウド型PBXならそれらの問題は一気に解決します。
ネットワークを通じてサービスを提供するクラウド型PBXなら、通信回線さえ準備できれば場所や距離に捉われずサービスを利用できます。
拠点間を増設することも席数の増減も柔軟に対応可能なため、自社の事情に合わせて必要なだけ電話機を利用できます。
関連記事:クラウド型PBXサービスとは?メリットやデメリットについて解説
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