2023/05/10
PBX/CTI
【2024年最新】クラウドPBXの料金・初期費用の相場はいくら?内訳や具体例もご紹介
コールセンターには欠かせないシステムPBX。
一度導入すると長く利用することになるため、導入前に価格についてはよく確認しておく必要があります。
この記事では、PBXの価格について、タイプごとの導入コストから、最も費用を抑えてPBXを導入するためのポイントをご紹介していきます。
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目次
クラウドPBXとは
クラウドPBXとは、電話交換機(PBX)をクラウド上のサーバーを通して利用可能なPBXのことを指します。
従来のPBXはオンプレミス型と言われており、社内に機器を設置し利用できるタイプのものが一般的でした。
一方クラウドPBXは、PBXをクラウド化し、社内に機器を設置することなく、インターネット上で利用することができるサービスになります。そのため、パソコンとインターネット環境があれば導入でき、オンプレミス型と比較して環境構築のための費用や納期がかからず、手軽に使用できる部分が特徴となります。
上記のような点から、クラウド型PBXは、現在多くのコールセンターで導入が進んでいるPBXとなっています。
クラウドPBXの主要な機能一覧
機能 | 説明 |
自動応答 | 顧客からの電話に対し、自動音声でガイダンスを案内をし、プッシュ操作で得た情報をもとに、顧客が聞きたい回答を自動音声で返答したり、必要に応じてその回答に適したセクションのオペレータに転送したりする(IVR)ことができます。 |
転送・保留 | 通話を他の担当者に転送したり、一時的に保留することができます。 |
同時通話 | 複数の通話を同時に処理することが可能です。 |
通話録音 | 通話内容を録音し、後から確認できる機能があります。 |
スマートフォンの内線化 | スマートフォンを内線電話として利用できます。 |
CRM/CTI連携 | CRMなどと連携し着信時に自動で発信者の情報を表示する(着信ポップアップ)機能等があります。 |
着信拒否 | 指定した電話番号からの着信を拒否する機能。 |
代表番号の発着信 | 全ての電話機から代表番号で発信したり、着信させる機能。 |
統計・レポート | 通話時間、通話数などの統計情報を取得し、レポートとして出力できます。 |
クラウドPBXの費用の内訳と算出方法
クラウド型のPBXは、自社にサーバーを設置することなく、インターネット上で運用されているサーバーを利用するPBXです。
クラウドPBXを導入する場合、インターネット環境とPCがあれば、初期費用は無料または、数十万円で収めることができます。
また、サーバー構築にかかる期間がほとんどかからないため、最短数週間で運用を開始できるのも大きなメリットといえるでしょう。
ランニングコストとして数千円〜数万円程度の月額利用料がかかりますが、保守管理費用・アップデート費用・トラブル発生時のサポート費用が込みになっているケースが多く、コストパフォーマンスは非常に高いとPBXのタイプとなっています。
ただしデメリットとして、社外でも利用できるため物理的な不正アクセスのリスクはオンプレミス型よりも高いといえます。
ここではクラウドPBXの初期、月額、通話料、本体費用、オプション料金についてご説明していきます。
①初期費用
クラウドPBXは、交換機の購入や設置に関する費用などは発生しませんが、利用するにあたってのサーバーの構築やインターネット回線の取得などが必要になるためその際に発生する初期費用があります。一般的な相場は1万円~5万円前後となります。
②月額基本料
コール数や通話時間に関係なく、毎月固定で発生する費用を指しています。基本的には必要な内線数やユーザーライセンス数に応じて金額に変動があります。一般的な相場は内線1回線あたり1,500円~2,500円前後となります。
③通話料
クラウドPBXを経由して、通話を行う際にかかる費用となります。一般的な相場は、固定電話が3分8円前後、フリーダイヤルが1分10円や3分10円、携帯電話・スマートフォンでの通話が1分15円前後になります。
④本体費用
クラウドPBXに接続する電話機本体の購入価格となります。一般的には1台あたり3万円~5万円前後となります。既存の電話機を流用したり、社内個人のスマートフォンなどと併用することでコストを抑えることも可能です。
⑤オプション料金
通常の電話機能だけでなく、自動録音やIVR機能、電話会議サービスなどがあります。これらはオプション機能であることが多く、それぞれ一般的に、自動録音が月額約2,000円、IVRが月額約2,500円、電話会議サービスが月額約3,000円前後となります。
クラウドPBXの費用相場
ここではクラウドPBXの費用について、以下のケースをもとにご紹介していきます。
■新しく電話システムを構築するケース
- 少人数規模の店舗・オフィスの場合
- 20~30名規模の中小企業の場合
■既存のビジネスフォン・PBXと併用するケース
新しく電話システムを構築するケース
まず初めに新しく電話システムを構築する場合の費用例をご紹介いたします。
少人数規模の店舗・オフィスの場合
少人数規模の店舗・オフィスの場合(従業員6名規模の場合)、一般的に初期費用は2万5千円前後、月額費用は2万前後となります。
初期費用には新設のための工事費用が含まれています。月額費用にはユーザーID利用料や電話機レンタルの料金などが含まれています。
20~30名規模の中小企業の場合
20~30名規模の中小企業の場合、一般的に初期費用は、2万5千円前後、月額費用は4万円~7万円ほどになります。初期費用には新設のための工事費用などが含まれます。月額費用はユーザーID利用料や電話機レンタルの料金などが含まれています。
既存のビジネスフォン・PBXと併用するケース
既存のビジネスフォン・PBXと併用する場合は、一般的に初期費用は5万円前後、月額費用は2万円~3万円ほどとなります。初期費用には新設のための工事費用や場合によってはゲートウェイの工事費用などが含まれます。月額費用はユーザーID利用料や電話機レンタルの料金などが含まれています。
クラウドPBXで見落としがちな追加費用
ここまでご紹介した料金以外にも、利用する番号帯によって(050、06など)追加の費用が発生する場合があります。またプランで決められている通話時間を超過した場合も追加料金が加算されることがあるので注意しましょう。
クラウドPBXに価格差が出る理由は?
クラウドPBXの費用は、利用する内線数やユーザーライセンス数、各社の提携先の回線事業者の提供プランなどによって、変動します。また初期費用が高めのプランを出す企業や、初期費用を抑え月額費用が割高に設定されている企業もあるため、各社ごとに価格差異がでる場合があります。導入前には複数社から見積もりを取るようにしましょう。
他のビジネスフォン・PBXの価格は?
業務系の通信網形態が音声主体からIP化に移り、電話機もIP電話機になってきています。
そこで、ここではオフィスにおける各電話設備、ビジネスフォンや、IP-PBXの価格について、ご紹介していきます。
ビジネスフォンの価格
ビジネスフォンや従来からある電話交換機(PBX)は、接続される電話機の数や回線数によって、システムの価格が異なってきます。
ビジネスフォンにもさまざまな製品があり、最新型のビジネスフォンを導入する場合、1台あたり10,000円〜50,000円程度、中古の場合は5,000円〜20,000円程度となっています。
また、ビジネスフォンを取り扱うベンダーには、複数台のリース契約を行っている場合も多く、3〜5台の機器を5年〜7年程度のリース契約で月額5,000円〜10,000円程度が相場となっています。
税金面でいうと、購入の場合は資産として計上することになりますが、リースの場合は費用として計上すること可能です。
ただし、リースの場合は契約金額の2%前後がリース料としてかかるため、購入の場合と比べると支払い総額は高くなる傾向があります。
また、契約期間中の途中解約もできないことや、契約期間を過ぎたら電話機を返却する必要があるため注意が必要です。
IP-PBXの価格
次にIP-PBXの価格ですが、このシステムの回線数によって、導入コストが変わってきます。
従来のPBXと機能は似ているのですが、電子交換機はIP化されていることや、サーバーがPBXの役割を果たしていることがあります。
電話機もIP電話機となることから、IP-PBXの基本的なシステム構成は、IPネットワークを主体にした設備となります。
価格はIP電話機で15,000円~20,000円程度、PBXが数百万円程度となっています。
しかし、これも基本的な構成の場合、IP-PBXとIP電話機50台~100台規模で、500万円~という価格が相場といってもいいでしょう。
オンプレミス型PBXの価格
オンプレミス型PBXは、自社でPBXの設備を設置して運用する形態のPBXです。
オンプレミス型PBXは、IP-PBXと同様にIPネットワークをベースにした機器構成となっており、IP電話機とIP交換機のセットのシステムです。
価格は、回線数や使用する電話端末の数で異なってきますが、電話機が1台あたり15,000円~20,000円程度、PBXが専用サーバーで数百万円程度~となっています。
専用のサーバーやネットワーク機器の設置・移動には工事の費用が別途でかかるほか、導入後にはランニングコストとして、通信費と保守管理のための人件費、また不定期でバージョンアップ費用が発生します。
コストの面ではデメリットの多いPBXのタイプといえるでしょう。
クラウド型PBXの価格
クラウド型のPBXは、自社にサーバーを設置することなく、インターネット上で運用されているサーバーを利用するPBXです。
クラウドPBXを導入する場合、インターネット環境とPCがあれば、初期費用は無料または、数十万円で収めることができます。
また、サーバー構築にかかる期間がほとんどかからないため、最短数週間で運用を開始できるのも大きなメリットといえるでしょう。
ランニングコストとして数千円〜数万円程度の月額利用料がかかりますが、保守管理費用・アップデート費用・トラブル発生時のサポート費用が込みになっているケースが多く、コストパフォーマンスは非常に高いとPBXのタイプとなっています。
ただしデメリットとして、社外でも利用できるため物理的な不正アクセスのリスクはオンプレミス型よりも高いといえます。
CRM(顧客情報管理システム)と連携して利用する場合、情報の流出の可能性は無視できないリスクです。
クラウド型のPBXを利用する場合は、セキュリティ性を高める機能として、アクセス元IPアドレスによるアクセス制限機能や複数回のログイン失敗によるロック機能、アクセスログの保存などが採用されているツールを選ぶようにしましょう。
PBX導入の費用を抑えるポイントとは?
電話交換設備にいくつかの種類があることがお分かりになったかと思いますが、社内の電話設備のニーズと費用面で考えると、クラウド型PBXがおすすめです。
クラウドPBXは、オンプレミス型のPBXと比べて、ハードウェアの設置が必要ないために、初期費用を抑えることができます。
しかも、メリットは初期費用だけではありません。
特にオンプレミス型のPBXでは、社内で検討するために、情報システム部門を中心に専門のSEやエンジニアの配置が必要になってきます。
もし、情報システムの専任スタッフがいないとしても、PBXメーカーによるメンテナンス管理が必要になってきますので、初期費用だけでなく、保守管理の人件費などのランニングコストも毎年予算化する必要があるのです。
PBXの低価格で導入するならコラボス!
「PBXを低コストで導入したい!しかし、機能面も充実させたい……」
そんな方はぜひ、コラボスの提供する「@nyplace」と「COLLABOS PHONE」の導入をご検討ください。
コラボスでは2001年からクラウド型PBXのパイオニアとして、750拠点以上のコールセンターにシステムを導入してきました。
長年の経験で培ったノウハウを集約させたコールセンターシステム@nyplace、COLLABOS PHONEであれば、費用を抑えてコールセンターに必要な機能を充分にご利用いただけます。
@nyplaceは国内コールセンタートップシェアのAVAYA社製のIP電話交換機システムをクラウドで提供するサービスです。
クラウドサービスですので、必要な席数に応じて柔軟に利用料金を調整いただけます。
また、月額料金には、専用の電話機のレンタル料金や、保守費用、アップデート費用も混みとなっているため、大幅なコストの削減が可能です。
機能面としては、
- ACD(着信振り分け機能)
- CMS(オペレーター管理、統計管理)機能
- IVR(音声自動応答)機能
- 通話モニタリング機能
- ウィスパリング機能
- 顧客情報管理機能(オプション)
- CTI(着信ポップアップ)機能(オプション)
- 通話録音機能(オプション)
など、コールセンターに必要な機能が全て搭載されています。
一方COLLABOS PHONEは米国Digium社が開発したIP電話交換機システムのオープンソースソフトウェアのAsteriskベースで開発されたソフトフォンです。
そのため、@nyplaceと同等の機能を低価格、短納期での導入が可能となっています。
また、通話料金が1分単位の課金システムとなっているため、無駄な通話料金が発生せず、コストの最適が実現可能です。
PBXなどのコールセンターシステムの価格について、疑問や不安をお抱えの方はぜひ、コラボスまで一度お問い合わせください。
まとめ
ここまでクラウドPBXの費用にフォーカスし、ご紹介してきました。従来のオンプレミス型に比べて、比較的安価に導入が可能なクラウドPBXですが、提供企業によって、価格差や機能差などもございますので、今回の記事を参考に、自社の目的に沿ったクラウドPBXの導入を検討いただければと存じます。またシステムの選定についてご不明点等ございましたら、是非一度コラボスまでご相談ください。
この記事の執筆者
コラボスブログ編集部
株式会社コラボスは、2001年に設立。現在、東京・大阪にオフィスを構えており、
960拠点以上のお客様へクラウドサービスを使ったCTIシステムを提供。
本ブログ記事サイトでは、様々なニーズを抱えたお客様のお役に立てるような情報を日々発信。
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