2025/02/20
PBX/CTI
【2025年最新】クラウドPBXの料金・初期費用の相場はいくら?内訳や具体例もご紹介

コールセンターには欠かせないシステムであるPBX。
一度導入すると長期間利用することになるため、導入前に価格については十分に確認しておく必要があります。
この記事では、PBXの価格について、タイプごとの導入コストから、最も費用を抑えてPBXを導入するためのポイントをご紹介します。
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目次
クラウドPBXとは
クラウドPBXとは、電話交換機(PBX)をクラウド上のサーバーを通じて利用可能なPBXのことを指します。
従来のPBXはオンプレミス型と呼ばれ、社内に機器を設置して利用するタイプのものが一般的でした。
一方で、クラウドPBXはPBXをクラウド化し、社内に機器を設置することなくインターネット上で利用できるサービスです。そのため、パソコンとインターネット環境があれば導入可能で、オンプレミス型と比較して環境構築のための費用や納期がかからず、手軽に使用できる点が特徴です。
上記のような理由から、クラウド型PBXは現在、多くのコールセンターで導入が進んでいます。
クラウドPBXの主要な機能一覧
機能 | 説明 |
自動応答 | 顧客からの電話に対し、自動音声でガイダンスを案内し、プッシュ操作で得た情報をもとに、顧客が聞きたい回答を自動音声で返答したり、必要に応じてその回答に適したセクションのオペレーターに転送したりする(IVR)ことができます。 |
転送・保留 | 通話を他の担当者に転送したり、一時的に保留することができます。 |
同時通話 | 複数の通話を同時に処理することが可能です。 |
通話録音 | 通話内容を録音し、後から確認できる機能があります。 |
スマートフォンの内線化 | スマートフォンを内線電話として利用できます。 |
CRM/CTI連携 | CRMなどと連携し着信時に自動で発信者の情報を表示する(着信ポップアップ)機能等があります。 |
着信拒否 | 指定した電話番号からの着信を拒否する機能。 |
代表番号の発着信 | 全ての電話機から代表番号で発信したり、着信させる機能。 |
統計・レポート | 通話時間、通話数などの統計情報を取得し、レポートとして出力できます。 |
クラウドPBXの費用の内訳と算出方法
クラウド型のPBXは、自社にサーバーを設置することなく、インターネット上で運用されているサーバーを利用するPBXです。
クラウドPBXを導入する場合、インターネット環境とPCがあれば、初期費用は無料または数十万円で済ませることができます。
また、サーバー構築にかかる期間がほとんどかからないため、最短数週間で運用を開始できるのも大きなメリットといえるでしょう。ランニングコストとして数千円〜数万円程度の月額利用料がかかりますが、保守管理費用・アップデート費用・トラブル発生時のサポート費用が含まれているケースが多く、コストパフォーマンスは非常に高いPBXのタイプとなっています。
ただし、デメリットとして、社外でも利用できるため物理的な不正アクセスのリスクはオンプレミス型よりも高いといえます。
ここではクラウドPBXの初期費用、月額料金、通話料、本体費用、オプション料金についてご説明していきます。
①初期費用
クラウドPBXは交換機の購入や設置に関する費用などは発生しませんが、利用するにあたってサーバーの構築やインターネット回線の取得が必要になるため、その際に発生する初期費用があります。一般的な相場は1万円〜5万円前後となります。
②月額基本料
コール数や通話時間の有無に関係なく、毎月固定で発生する費用を指します。基本的には必要な内線数やユーザーライセンス数に応じて金額が変動します。一般的な相場は内線1回線あたり1,500円〜2,500円前後となります。
③通話料
クラウドPBXを経由して通話を行う際にかかる費用です。一般的な相場は、固定電話が3分8円前後、フリーダイヤルが1分10円や3分10円、携帯電話・スマートフォンでの通話が1分15円前後となります。
④本体費用
クラウドPBXに接続する電話機本体の購入価格です。一般的には1台あたり3万円〜5万円前後となります。既存の電話機を流用したり、社内個人のスマートフォンなどと併用することでコストを抑えることも可能です。
⑤オプション料金
通常の電話機能だけでなく、自動録音やIVR機能、電話会議サービスなどがあります。これらはオプション機能であることが多く、それぞれ一般的に、自動録音が月額約2,000円、IVRが月額約2,500円、電話会議サービスが月額約3,000円前後となります。
クラウドPBXの費用相場
ここではクラウドPBXの費用について、以下のケースをもとにご紹介していきます。
■新しく電話システムを構築するケース
- 少人数規模の店舗・オフィスの場合
- 20~30名規模の中小企業の場合
■既存のビジネスフォン・PBXと併用するケース
新しく電話システムを構築するケース
まず、新しく電話システムを構築する場合の費用例をご紹介します。
少人数規模の店舗・オフィスの場合
少人数規模の店舗・オフィスの場合(従業員6名規模のケース)では、一般的に初期費用は2万5千円前後、月額費用は2万円前後となります。
初期費用には新設のための工事費用が含まれています。月額費用にはユーザーID利用料や電話機レンタルの料金などが含まれます。
20~30名規模の中小企業の場合
20~30名規模の中小企業の場合、一般的に初期費用は2万5千円前後、月額費用は4万円~7万円ほどになります。
初期費用には新設のための工事費用が含まれています。月額費用にはユーザーID利用料や電話機レンタルの料金などが含まれます。
既存のビジネスフォン・PBXと併用するケース
既存のビジネスフォン・PBXと併用する場合は、一般的に初期費用は5万円前後、月額費用は2万円~3万円ほどです。
初期費用には新設のための工事費用や、場合によってはゲートウェイの工事費用などが含まれます。月額費用にはユーザーID利用料や電話機レンタルの料金などが含まれます。
クラウドPBXで見落としがちな追加費用
ここまでご紹介した料金以外にも、利用する番号帯(050、06など)によって追加費用が発生する場合があります。
また、プランで定められている通話時間を超過した場合にも追加料金が加算されることがあるため、注意しましょう。
クラウドPBXに価格差が出る理由は?
クラウドPBXの費用は、利用する内線数やユーザーライセンス数、各社の提携先である回線事業者の提供プランなどによって変動します。また、初期費用が高めのプランを提示する企業や、初期費用を抑え月額費用を割高に設定している企業もあるため、各社ごとに価格差が出る場合があります。導入前には、複数社から見積もりを取るようにしましょう。
他のビジネスフォン・PBXの価格は?
業務系の通信網形態が音声主体からIP化に移り、電話機もIP電話機になってきています。
そこで、ここではオフィスにおける各電話設備、ビジネスフォンや、IP-PBXの価格について、ご紹介していきます。
ビジネスフォンの価格
ビジネスフォンや従来からある電話交換機(PBX)は、接続される電話機の数や回線数によってシステムの価格が異なります。
ビジネスフォンにはさまざまな製品があり、最新型のビジネスフォンを導入する場合、1台あたり10,000円〜50,000円程度、中古の場合は5,000円〜20,000円程度となっています。
また、ビジネスフォンを取り扱うベンダーには、複数台のリース契約を行っている場合も多く、3〜5台の機器を5年〜7年程度のリース契約で月額5,000円〜10,000円程度が相場となっています。
税金面については、購入の場合は資産として計上しますが、リースの場合は費用として計上することが可能です。
ただし、リースの場合、契約金額の2%前後がリース料としてかかるため、購入の場合と比べると支払い総額は高くなる傾向があります。
また、契約期間中の途中解約ができないことや、契約期間を過ぎたら電話機を返却する必要があるため、注意が必要です。
IP-PBXの価格
次にIP-PBXの価格ですが、このシステムは回線数によって導入コストが変わります。
従来のPBXと機能は似ていますが、電子交換機がIP化されていることや、サーバーがPBXの役割を果たしている場合があります。
電話機もIP電話機になるため、IP-PBXの基本的なシステム構成はIPネットワークを主体にした設備となります。
価格はIP電話機で15,000円〜20,000円程度、PBXが数百万円程度となっています。
また、基本的な構成の場合、IP-PBXとIP電話機50台〜100台規模で、500万円〜という価格が相場と言えるでしょう。
オンプレミス型PBXの価格
オンプレミス型PBXは、自社でPBXの設備を設置して運用する形態のPBXです。
オンプレミス型PBXは、IP-PBXと同様にIPネットワークをベースにした機器構成となっており、IP電話機とIP交換機のセットによるシステムです。 価格は、回線数や使用する電話端末の数によって異なりますが、電話機が1台あたり15,000円~20,000円程度、PBXが専用サーバーで数百万円程度~となっています。
専用のサーバーやネットワーク機器の設置・移動には工事費が別途かかるほか、導入後にはランニングコストとして通信費や保守管理のための人件費、さらに不定期でバージョンアップ費用が発生します。
コストの面ではデメリットの多いPBXのタイプといえるでしょう。
クラウド型PBXの価格
クラウド型PBXは、自社にサーバーを設置することなく、インターネット上で運用されているサーバーを利用するタイプのPBXです。
クラウドPBXを導入する場合、インターネット環境とPCがあれば、初期費用は無料または数十万円程度で済ませることができます。
また、サーバー構築にかかる期間がほとんどないため、最短数週間で運用を開始できるのも大きなメリットといえるでしょう。
ランニングコストとして数千円~数万円程度の月額利用料がかかりますが、保守管理費用・アップデート費用・トラブル発生時のサポート費用が含まれているケースが多く、コストパフォーマンスは非常に高いタイプのPBXとなっています。
ただし、デメリットとして社外でも利用できるため、物理的な不正アクセスのリスクはオンプレミス型よりも高いといえます。
CRM(顧客情報管理システム)と連携して利用する場合、情報の流出リスクは無視できない点に注意が必要です。
クラウド型PBXを利用する場合は、セキュリティ性を高める機能としてアクセス元IPアドレスによるアクセス制限機能や、複数回のログイン失敗によるロック機能、アクセスログの保存などが採用されているツールを選ぶようにしましょう。
PBX導入の費用を抑えるポイントとは?
電話交換設備にはいくつかの種類があることがお分かりいただけるかと思いますが、社内の電話設備のニーズと費用面を考えると、クラウド型PBXがおすすめです。
クラウドPBXは、オンプレミス型のPBXと比較して、ハードウェアの設置が必要ないため、初期費用を抑えることができます。
さらに、メリットは初期費用だけではありません。
特にオンプレミス型のPBXでは、社内で検討する際に、情報システム部門を中心に専門のSEやエンジニアを配置する必要があります。
また、情報システムの専任スタッフがいない場合でも、PBXメーカーによるメンテナンスや管理が必要になるため、初期費用だけでなく、保守管理の人件費といったランニングコストも毎年予算に組み込む必要があります。
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まとめ
ここまでクラウドPBXの費用にフォーカスし、ご紹介してきました。従来のオンプレミス型に比べて、比較的安価に導入が可能なクラウドPBXですが、提供企業によって、価格差や機能差などもございますので、今回の記事を参考に、自社の目的に沿ったクラウドPBXの導入を検討いただければと存じます。またシステムの選定についてご不明点等ございましたら、是非一度コラボスまでご相談ください。
この記事の執筆者
コラボスブログ編集部
株式会社コラボスは、2001年に設立。現在、東京・大阪にオフィスを構えており、
960拠点以上のお客様へクラウドサービスを使ったCTIシステムを提供。
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