2020/11/11
PBX/CTI
IVR(自動電話対応システム)の価格相場は?おすすめIVRのご紹介
コールセンターの電話応対率を上げるために導入されるIVRは、使い方次第でオペレーターの稼働率と占有率の適正化に大きく貢献します。
しかし、IVRサービスがオペレーターにかかる負担が軽減されると分かっていても、導入価格と運用費が効果と釣り合うのか不安に感じる方も多いでしょう。
この記事では、IVRを導入する際に疑問点となりやすい導入費用について、詳しく解説していきます。
オペレーターの稼働率に悩むコールセンター管理者の方はぜひご参考にしてください。
目次
IVRの導入・維持費用の目安とは?
費用項目 | 費用目安 | 備考 |
---|---|---|
初期費用 | 無料〜200万円以上 | サーバーライセンス、チャネルライセンスなど |
ランニングコスト | 3,000円〜20万円以上/月 | 運用・保守費用、サービス利用料など |
電話関連費用 | システム規模に応じて変動 | 回線維持費、通話料、発着信ごとの従量料金など |
IVRの費用は、用途や導入形態に応じて大きく異なります。例えば、初期費用を抑えたい場合はクラウド型を選択することが一般的です。クラウド型は初期費用が無料のものもあり、どこでも利用できるメリットがあります。一方、オンプレミス型はカスタマイズ性が高く、セキュリティ面でも優れていますが、初期費用や運用コストが高くなる傾向があります。
- クラウド型
- メリット: 初期費用が低い、迅速な導入が可能、メンテナンスが不要
- デメリット: カスタマイズ性が低い、インターネット接続が必須
- オンプレミス型
- メリット: 高いカスタマイズ性、優れたセキュリティ
- デメリット: 高い初期費用と運用コスト、専門の人材が必要
このように、IVRの導入にはそれぞれの企業のニーズや予算に応じた選択が重要です。どちらのタイプが適しているかを慎重に検討することが求められます。
- 関連記事:そもそもIVRとは
IVR:オンプレミス型の費用目安
項目 | 費用目安 | 特徴 |
---|---|---|
初期費用 | 30万円以上 | システム費用やサーバー費用が含まれる。 |
月額費用 | なし | 初期費用に一括で含まれることが多い。 |
保守費用 | 5万円〜20万円 | システムのメンテナンスやアップデートにかかる費用。 |
オンプレミス型のIVRシステムの費用は、初期費用が30万円以上かかることが一般的です。
この初期費用には、システムの導入費用やサーバーの購入費用が含まれます。また、システムのカスタマイズやインストール作業もこの費用に含まれることが多いです。
月額費用は通常発生しませんが、システムの保守やメンテナンスにかかる費用として、月額5万円から20万円程度の保守費用が必要となる場合があります。
オンプレミス型のIVRシステムは、自社内で管理するため、データのセキュリティが高く、カスタマイズ性も高いのが特徴です。しかし、初期投資が大きくなるため、導入時のコストが高額になることが多いです。
特に大規模なシステムを導入する場合は、初期費用がさらに高くなる可能性があります。以上から、オンプレミス型のIVRシステムは、大企業や特定のセキュリティ要件を持つ企業に適していると言えます。
IVR:クラウド型の費用目安
項目 | 費用目安 | 特徴 |
---|---|---|
初期費用 | 無料〜5万円 | 導入が簡単で、初期費用が低い。 |
月額費用 | 3,000円〜15万円 | 利用規模に応じて変動。 |
保守費用 | 含まれる | 月額費用に保守費用が含まれることが多い。 |
クラウド型のIVRシステムの費用は、初期費用が無料から5万円程度と非常に低く抑えられることが多いです。導入が簡単で、インターネット経由で迅速に設定・運用が可能です。
月額費用は、利用規模に応じて3,000円から15万円程度まで幅があります。小規模な利用であれば低コストで運用でき、大規模な利用でもスケーラビリティが高いため、柔軟に対応できます。保守費用は月額費用に含まれることが多く、追加の保守費用が発生しないのが一般的です。
クラウド型のIVRシステムは、初期費用が低く、月額費用で運用できるため、中小企業にも適しています。
また、システムのアップデートやメンテナンスが自動的に行われるため、運用の手間が少ないのも利点です。以上から、クラウド型のIVRシステムは、迅速な導入とコスト効率を重視する企業にとって魅力的な選択肢となります。
IVR機能付きのPBXが多い。総合的な機能で価格を比較すべき
IVR機能のみでの価格をご案内しましたが、実はIVR機能のみで導入する企業は少なく、PBXに付随しているIVRを利用している企業が多くなっています。
PBXは複数の電話機同士をつなげる交換機の役割を持ちますが、様々な機能がついているPBXが多くなっています。
例えば、弊社コラボスのPBXシステム「@nyplace」「COLLABOS PHONE」では、IVR機能のほかに、ACD(着信振り分け)機能、CMS(統計管理)機能、通話モニタリング機能など、コールセンター運用に必須な機能を全てセットで提供しています。
そのため、IVR機能のみの価格で比較するのではなく、総合的な機能で価格を比較する必要があります。
IVR機能つき電話とIVR機能つきPBXの価格の比較
以下は、IVR機能のついた電話とIVR機能のついてるPBXの価格を比較した表です。
ベンダー | 機能 | 価格 |
---|---|---|
A社 | IVRのみ (着信電話番号1つ、音声フロー5アクション、回線1つ、データ保管期間3ヵ月) |
初期費用:30,000円 月額費用:14,800円 |
B社 | IVRのみ | 初期費用:約40万円 月額費用:約30万円 |
コラボス
(@nyplace) |
PBX、IVR、ACD、CMS、通話モニタリング、ウィスパリング、通話録音など | 初期費用:70万円~ 月額費用:1席2万円 |
表のとおり、IVRのみの機能の物は割高なもの、または1回線のみのかなりの小規模でやるものに分かれます。
IVRの機能を導入したいのであれば、企業の規模によってはPBXに付随したものを選ぶと費用対効果の良いものが見つかるかもしれません。
IVR導入で人件費削減にも役立つ!
IVRによる自動応答を利用すれば、営業時間外であっても24時間365日、自動音声ガイダンスによる案内を行えます。深夜帯などの人件費の削減につながり、費用対効果も分かりやすいでしょう。
また、特定の時間によくある問い合わせの電話が多い場合には、IVRにそういったよくある質問に対するコールフローを設定しておくと、webやメールでの問い合わせに誘導することが可能です。
特にコール数の多い時間帯や時期にはIVR経由で自己解決を促すことで、コールセンターのパンクを防ぐことが可能になります。
IVRによって顧客の自己解決を勧め、有人対応数を減少させることによって必要とするオペレーターの人数をある程度絞れるので、結果的に人件費を削減可能です。
応対率と応対品質を維持したまま人件費を削減する方法としてIVRの導入が有効です。
- 関連記事:顧客の自己解決をすすめるための方法とは?
新規導入・リプレイスならIVR機能付きPBXがおすすめ
コールセンターを新設する、またはIVR導入を考えているならば、IVR機能付きPBXがおすすめです。
PBXにIVR機能が付いていれば、コールフローを随時更新して対応しやすいので、スムーズにお客様を誘導して顧客満足度の向上に役立ちます。
また、様々な機能がついているPBXが多いため、IVRはもちろん、自社の機能が含まれているかどうかも加味して価格の比較を行った方が良いでしょう。
IVRと多数の機能を搭載した「@nyplace」「COLLABOS PHONE」のご紹介
コールセンターへIVRの導入をご検討中の方はぜひ、コールセンターの運営に特化したコラボスのクラウド型PBXをご利用ください。
価格がネックで導入につまずいている企業様におすすめのシステムが月額4,000円~/1Chでご利用いただける「COLLABOS PHONE」です。
COLLABOS PHONEはIVR機能を含むコールセンターの運営に必要な機能がオールインワンで搭載されたコールセンターシステムです。
クラウド型システムなので、コストを抑えられるだけでなく、発注から最短3週間でご利用いただけるスピーディーな導入が可能です。
より高機能なコールセンターシステムの導入をご検討中の方におすすめのコールセンターシステムが「@nyplace」です。
世界・国内コンタクトセンター市場でシェア率NO.1のAVAYA社製の交換機をクラウド上でご利用いただけます。
IVRの導入をお考えで、詳しい情報を知りたい方は、ぜひお気軽にコラボスまでお問い合わせください。
まとめ
IVR(自動応答システム)の導入費用は、クラウド型が初期費用無料〜5万円、月額3,000円〜15万円でコストを抑えられ、迅速に導入可能。
一方、オンプレミス型は初期費用が30万円以上、月額5万円〜20万円で高コストだが、カスタマイズ性とセキュリティが優れています。
IVR機能はPBXに組み込まれていることが多く、PBX全体の価格で比較するのが効率的です。IVR導入により、人件費削減とオペレーターの負担軽減が期待できます。
この記事の執筆者
コラボスブログ編集部
株式会社コラボスは、2001年に設立。現在、東京・大阪にオフィスを構えており、
960拠点以上のお客様へクラウドサービスを使ったCTIシステムを提供。
本ブログ記事サイトでは、様々なニーズを抱えたお客様のお役に立てるような情報を日々発信。
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